796 DRY CLUTCH
DUCATI MONSTER796の
乾式クラッチ化。
入荷を待っていた
コントロールピンが届いた。
知りたかったのは
ここのクリアランス。
リリース状態でピンとナットはクリアランス3mm。
これだけ隙間があれば大丈夫だ。
フル回転して思いついたシールとブッシング。
スプリング付きのオイルシールを仕込む予定でナットを製作したが
内径8mmの最小シールでも厚みが7mmあるので
コントロールピンとのクリアランスが重要だった。
薄型なら厚み3mmもあるのだけれどもスプリング無。
回転しながら軸方向にも動くことを考えると
スプリング無では頼りない。
因みに796のロッドには回転止めのピンが仕込んである。
ミッションシャフトが回転していて中のロッドが回転しないとなると
ロッド側面の摩耗が進むような気がするが
もしかするとロッド両端の摩擦減を重視したのかもしれない。
またまた因みに
今回製作したスペシャルナットにおいて重要な部分
ナットを締め付けても
このスリッパースプリングにナットもしくはカラーと擦れる跡が
表裏残らないということ。
自身の考えではこれが結構重要だと思っている。
7mmシールを仕込めることが分かれば
ナットの追加加工。
ここで失敗すればまた1から作り直し。
シールの穴を掘って
装着。上手くいった。
中にはブッシングを圧入。
このシールとブッシュはテスト用なので
本組時には交換する。
こんな感じ。
六角の対面は41mmと結構重くなったので
できる限り41mm部分は薄くしている。
796のシャフトではオイルリーク防止Oリングが意味をなさない。
カラーやスペーサーの当たり面を可能な限り密着させて
スプライン側からのオイルリークもナットのシールで止めることができればバッチグー。
プライマリギヤ、クラッチギヤ、オイルポンプは
ご用意いただいた流用車両の物を使用。
このナットで事が上手く運べば
2020キタモベストナット賞です。
ここで気が付いた。
流用車両のロッドでは長さが少し短く、クラッチレバーが動かない。
一先ず鋼球をロッドエンドに入れて作動させたが
足らずの寸法を計測しアタッチメントをレリーズ側に仕込む必要がある。
鋼球を入れての作動確認↓
準備が整い次第、エンジンを始動して状態を確認します。
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次々と難題が出て来て大変な中、クリアしてもらい感謝してます。製作過程が分かるので、完成が楽しみでしかありません(^o^)
投稿: ueda | 2020年10月11日 (日) 13時00分
uedaさん 毎度ありがとうございます。完成に向け、次の壁の対策考え中ですー
投稿: yasosuke | 2020年10月12日 (月) 09時38分