実録:VMがオーバーフロー!キタモは支部長の希望を叶えられるか 東灘私闘編
この記事は実際にあった出来事を元に作成されています。
ただし、写真の使い回しがあります。
KAWASAKI Z2 RS
キャブレターオーバーフロー対策作業
『 こんなもんですよ。コックをOFFにしてください。 』
と、言えば早い話だったのかもしれない。
しかし
『 ワイは気持ち悪いねん。 』
と言われた以上そんな発言はご法度。
先ずは純正のバルブに交換してみたが漏れた。
ここからが
支部長の希望を叶える為にとった方法の記録。
2手目に考えたのがゴムバルブ
寸法の近い先端ゴムのバルブを用意した
使用した受けは岸田精密工業製
1番キャブのみにゴムバルブをセット
『 油面が揃いました 』
『 勝負! 』
『 サンミチの丁! 』
どうやら先端がゴムでも関係なかったようだ
負けた私が続いて考えたのはフロート
Z2
KZ1000
部品取りA1キャブから外したフロートはZ2より0.4g重たかった。
しかし4個を比較したわけではないので個体差の可能性があり
A1が重いかどうかは分からない。
それより私が着目したのは浮力
ゴムバルブを入れる時に進入側からバルブを覗いた
メタルバルブ、ゴムバルブともにしっかり密着している。
たとえ、ごくごく僅かな隙間があったとしても
段減りのないバルブが密着した状態で
液体が通るか?ということ。
これは、丸いフロートに難があるのではないか
3手目
A1のフロートを削った。
面で液体に押される方がより力があるのではという考え。
同じく1番のみ加工フロートをセット
『 油面が揃いました 』
『 勝負! 』
『 ヨサンミチの丁! 』
惨敗である。面でも球でも関係なかったようだ。
浮力に考えが及んだのは
初めにゴムバルブをセットした時
受けとバルブの隙間の小ささからGASの流量に不安があり
チャンバーを装着しない状態でGASを流してみたことに由来する。
経験のある方は分かると思うが
この隙間からこんなに流れるのか!というくらいGASが流れる。
丁度、ご来店のキャプテンに浮力に関して力説した。
『 浮力というのは押し上げる液体の力やからフロートが軽いことで浮力が増すという考えはは間違いでしょ?
初めはフロートに穴を開けて軽量化を考えたがそれは浮力を増すという話にはならないのではないか?
浮力という考えならフロートの体積を増やす必要があるのではないのか 』
60過ぎのキャプテンに40過ぎの私が
中1理科という記事で読んだ浮力のウンチクを熱く語る。
フロートの体積を増やすのは現実的ではない。
キタモ4手目
これでダメなら、支部長に『 コックをOFFにしてください 』と言おうと思っていた。
押さえる力を増せないなら
流れる力を減らせばいい。
自身の考える受けの加工は自社でやるにはリスクが高いので
岸田精密工業に連絡した。
ここで、今やってる作業の内容、自身の考えを力説。
熱い思いをぶつけたというよりフジワラさんに泣きついたと言う方が正しいかもしれない。
因みに母方の旧姓はフジワラ。
親近感が湧く。
そんな私的な話は置いておいて
これがキタモの4手目である。
燃料通路の拡大。
今回は1番と4番にセット。
『 油面がそろいました 』
『 勝負! 』
『 レイサンの半! 』
ようやく出口が見えた。
そのまま3番にセット
『 油面が揃いました 』
『 勝負! 』
『 レイ 』
『 ゾロの止め! 』
30分置いても漏れない。
2時間半置いて
『 レイニの丁! 』
勝負あり。
拡大受けを装着しなかった2番のみが漏れた。
2番に拡大受けを装着。
『 レイゾロの止め! 』
『 やったよ~支部長~ 』
4気筒全て揃えた実油面はどうなのか
パーシャルが滑らかに感じる。
やはり重要なのは実油面だ。
うれしくて
六
アイ
ウロウロ。
『 こんなところにもファミリーマートが! 』
『 こんなところにもROKYUが! 』という発見ができた。
帰店して1時間ほど置きましたがGASは漏れませんでした。
が、RSを車庫に仕舞う時はコックOFFでお願いします。
たいへんお待たせしました
作業完了しました。
ご安全に
KITAGAWA MOTOR CYCLES
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コメント
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キタモさん、ご無沙汰しています。
暑い日が続きますが、頑張ってください。
Z2のキャブレターオーバーフロー対策、プロ技拝見させていただきました。
私の愛車もなかなかj調子が上がらず、悩んでいます。
近いうちにお邪魔させていただきます。
、
投稿: ドカさち | 2020年8月23日 (日) 09時27分
ドカさちさん ご無沙汰いたしております。
暑い日続き過ぎてバテぎみです。
頑張ります。
ブログご覧いただきありがとうございます。
現在の工場は暑いので
もう少し涼しくなったら是非ご来店ください。
お会いできる日を楽しみにしております!
投稿: yasosuke | 2020年8月23日 (日) 21時24分