ステムベアリングと不調修理 計測と考察
KAWASAKI W1S
動きに引っ掛かりのあるステムベアリングは
現在入手できるテーパーに変更するのが一般的。
しかしステアリングの動きに関してはボールに軍配が上がると考えているので
何とかボールベアリングで交換できないか捜索。
W1Sのステムシャフトと同径が国産車では見当たらないが
アウターの径さえ合えばインナーの内径はスペーサーを製作し対応できるとの考え。
これがW1Sのベアリングレースとコーン。
ボール当たり面から下の厚みは、最近のアンギュラのコーンより少し薄いくらい。
アウターの寸法を基準に探すと
このZ系が合致しそうだ。ボールサイズもW1Sと同じ#1/4。
コーンの内径は4mm差。2mm厚のスペーサーを製作すれば装着できそう。
レースはよく似ているが
Z系には下にシールが入る為、コーン形状が違う。
Wにもシールを装着できるチャンスかとも思うが
レース、ボール、コーンをセットしたセット長が約1.5mmも高くなる。
これでは上下合わせて約3mmプラスになってしまい
トップブリッジとアンダーブラケット間にライトステーの入るW1Sには
上か下にスペーサーが必要になる。
内径、外径の合致するテーパーベアリングのセット長も
同じくらいに差がでるのなら手間をかけてボールにすることもありかもだが
届いたテーパーベアリングは
単品計測のセット長がほぼ同等。
長々と書きましたが
一切迷わずテーパーベアリングをチョイスしました。
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不調修理 HONDA スーパーカブ90カスタム
気になった現象を考える
私が乗ってもオーナーのおっしゃる不具合が出ない時
先ずは正常な90の乗り味と違うところに狙いを定める。
先ず私が狙ったのは吸気系。
摩耗したニードル、このニードルを観察すると
信号待ち
車の流れに乗って
前が空いたら
全開。
先頭で信号待ち
青になったら
全開。ということだろうか。
右が新品のニードル。
私が着目した点は、不具合が出た後のお預かり時に
プラグが黒っぽいということ。
あとは走行中一定開度で現れるギクシャク小と全閉からの開け始めのタメ。
ニードルが極端に減った部分で走行していてプラグが煤けただけで
オーナーのおっしゃる不具合になるのか?ならないような気もするが
ということで
試乗。
店を出てしばらくは好調。
しかし1kmほど走ってから以前の現象が現れ
六甲アイランドに進入したころに今までになく不調。
やっと現れた不調。
ヘルメットの中でブツブツ考察を述べながら帰店。
すぐさま触った吸気系に変化をつけて症状がどうでるかのテスト。
症状に変化なく不調。
長々と書きましたが
狙った方向は間違っていたようだ。
すぐさま発見した次のポイントに狙いを定めて
触った吸気系は初めの状態に戻す。これをやらないと迷宮入りである。
部品の到着を待って交換。
勝負あり。たぶん。今のところ。
走行して感じた正常な90との違いが全て消えた。
スロットル開度と思っていたのは、ある回転数の振動だったのかもしれない。
これなら不具合が2日で出るとか10日で出るとか
共通パターンなしも説明がつく。
念の為、もう少乗ってみます。
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